カビの生える立地条件ではないような環境でも、カビが繁殖して、その原因は不明でした。
専門家と呼ばれる人に聞いても、納得いくような回答を得ることができませんでした。
私は、木部についたカビをとる専門家で、その前処理の過程のことは何も知りません。
乾燥方法に原因があるのではないかと考えました。
直接、現地に行って乾燥方法について聞いてみることにしました。
自分にとっては、衝撃的な情報でした。
これは水の中に漬け置きする乾燥方法です。
乾燥というと、外気にさらすような工程を考えていましたが、水の中に入れて乾燥させるなんていう方法があるなんて考えもしませんでした。
約2ヵ月間水の中に漬け置きするそうです。
山から切り出した木材を外気で乾燥させるような工法だと、水分だけを放出ということになるそうです。
木の中の油分が残り、反りの原因になったり、その他の障害が出るようです。
上の画像の水面にも油分が浮いています。
すでに一カ月以上漬け置きしているそうです。
それでもまだこのように水は濁っています。
シミ抜き施工で抱えていた問題点を解決する大きな情報となりました。